“覆面”座談会

“覆面”座談会

「世界のセレブ御用達」のような
有名ブランドにも携われる。


Uさんは入社7年になりますけど、日々の仕事で働きやすさを実感する場面はあります?

みんなフレンドリーで年上だからといって話しにくいというわけでもなく、どの部署とも和気あいあいとやらせてもらってます。人間関係はいいんじゃないかな。

Kさんは係長ということで、部署のまとめ役のポジションですよね。

働きやすい環境ですよ。常務や社長も普通に話しかけてくれます。今いる部署についても和気あいあいという感じなので、ギスギスした人間関係はないですね。

僕の部署もギスギス感はないです。課長や部長に相談しやすい雰囲気で居心地がいいです。

ふだんの仕事のことを具体的に伺いましょうか。Tさんは複合材事業部という部署に所属されていますが。

炭素繊維を扱った仕事です。炭素繊維を薄く広げて樹脂を貼り付けたシートを作ります。

加工の仕事に関わっていらっしゃると。最終的にはどういう製品に使われるのでしょう?

たとえば飛行機のエンジン部品などに使われてます。今、僕がメインで関わっている製品はそういう部品に使われているみたいです。

自分の作ったものが空を飛んでいるところを想像したりします?

そこまでの実感はないかも。飛行機、まだ乗ったことがないので(笑)。

Uさんは営業本部ですね。Tさんのような生産現場とはまったく違う部署をイメージします。

お客様先へ伺っていろんな要望や注文を受けたり、逆にミツヤからの提案をしたりする仕事です。お客様との話がメインですね。福井より東京や大阪にお客様が多いので、出張先のお客様との会話の中で注文を受けるような感じです。

入社してからずっと営業職を?

最初は工場にいました。今は半分工場、半分営業といった感じですね。出張は多い時だと週に2~3回くらいあります。

商談の場ではどういうやりとりをするんでしょう?

お客様から「こういうことできる?」と言われたことに対して、「これくらいの値段で、この納期なら可能です」というようなやりとりですね。お客様の相談を受けて、製品のスペックに関しては技術、納期は工場、値段は営業、それぞれの部門との間で話し合います。私一人で仕事ができるわけではないので。

案件はお客様からの問い合わせが起点なんですか?

問い合わせが来ることが多いですね。ただ、同じ部署の人たちからお客様の困りごとの話を聞くと、「もしかしたら僕の担当のお客様も困っているのかな」と考えて尋ねるようなこともあったりします。

お客様はどういった業種が多いのでしょう?

スポーツ衣料がメインですね。スポーツウェアのアパレルメーカーさんだったり、当社との間に入ってくださる商社さんだったり。

そういった話を受けたUさんの部署からKさんの部署に話が来ると。
技術開発部では、衣料も、産業資材のような非衣料も扱うんですよね。

そうですね。フィルターだったり、注射をする時のパッチだったり、カーシートもあれば、服やアウトドア用品などもあったり。いろいろと。「世界中のセレブ御用達」みたいなアパレルの有名どころはほぼやっているかと。

アパレルメーカーによっては、製造工程でかなり厳しい縛りをされるようなこともありますよね。
自然環境への配慮とか。

そういうケースはありますね。染色機一つとっても水をたくさん使う染色機ではなく、3分の1の水量で済むような機械を使ったりすると「環境に配慮した」という製品になったり。ヨーロッパで規制されている有害物質が含まれない薬剤を使って加工をしたり。

いろいろ工夫しながら対応していくんですね。

物によるかもしれないんですが、危険物質が入っているけど性能はいい、みたいな薬剤もあったりはするんです。でも、世界的には環境への配慮がより厳しくなってはいるので対応は避けられない。
機能性や薬剤そのものの値段とのすり合わせに苦労することはありますね。

実際、その課題をどうクリアしていくんですか?

薬剤メーカーさんから紹介してもらった薬剤を使った上で善し悪しを双方で話し合ったり、ミツヤと薬剤メーカーさんとでオリジナル薬剤を作ったりということもあったり。

オリジナルでミツヤさんだけが使うと。特許も取ったりします?

特許を取るまでは行かないですね。そこをおさえてしまうと、ほかの繊維メーカーが使えなくなってしまいますし。